人気ブログランキング | 話題のタグを見る

烏賊の塩辛が見に行った映画や展覧会の感想など、日々感じたことを徒然に書いていきます。


by ika-no-shiokara
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ALWAYS三丁目の夕日

映画「ALWAYS三丁目の夕日」を東急シネマズMM21で見てきた。

ALWAYS三丁目の夕日_c0023633_10495662.jpgどうせ邦画だからまた空いているんだろうと思って映画館に入ったらとんでもなく混んでいた。みんなこういうのが意外に好きなのかな?僕はCGで昭和33年の東京が見られるのを期待して見に行っただけなんだけど。原作はビッグコミックオリジナルで連載しているあの漫画なんでしょ。お涙頂戴の筋書きがみえみえじゃん。(と思って映画館に行ったのだが。)

CGやセットは期待以上のできばえ。建設途中の東京タワーが見える夕日町商店街。道路もまだ舗装されておらずオート三輪が人をかきわけて通っている。蒸気機関車に揺られて集団就職の子供たちが降り立つ上野駅。都電からみえる街並みもいい。自分は昭和38年生まれで映画の舞台となった昭和33年当時のことを知る由もないが、不思議と懐かしさを覚える。自分の子供の頃(昭和40年代前半)でも道路は舗装されていなかったし、駄菓子やも残っていたから、半分は自分の思い出にオーバーラップするところもあるからか。昭和33年という設定は、東京タワーができた年ということだろうけれど、横浜ラーメン博物館の地下の街並みも昭和33年だったはず。(こちらは確か最初にインスタントラーメンが発売された年だったから。)不思議な一致だけれど、日本が戦後の混乱期を終えて高度成長時代に突入する直前の、人々が貧しいけれど希望を持ち始めた年で、人々の思い出に留められているのかもしれない。

いつしか映画にひきつけられ涙腺が熱くなってきたのは、自分も日本人だからなのだろうか?筋がみえみえなのに。堤真一の「鈴木オート」、吉岡秀隆の「文学」の演技が良かった?うん、そうだね。吉岡は「Drコトー」や「半落ち」とは全然違うキャラクターだが(良い意味で)「くさく」演じているのはいつもと同じか。やっぱりうまいよね。堤真一が怒って「ゴジラ」のように大暴れするところ、その後テレながら六ちゃんに謝るところもよかった。
あと、堀北真希もかわいかったし小雪もきれいだったね。(みんな言っているように、あんなにスタイルの良い日本人が当時居たとは思えないけれど。)

「オリジナル」連載作品映画化の先輩である「釣りバカ日誌」のように、「三丁目の夕日」もシリーズ化できないだろうか。「鈴木オート」や「文学」のキャラクターは十分魅力的で、いろんな話が展開できそうだ。(原作にこだわらず。)釣りバカに匹敵する日本映画の人気シリーズになれると思う。
by ika-no-shiokara | 2005-11-26 23:59 | 映画