烏賊の塩辛が見に行った映画や展覧会の感想など、日々感じたことを徒然に書いていきます。


by ika-no-shiokara
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ジャズプロ2日目(10/7)もまる一日ライブに付き合った。

この日は横浜みなとみらいホールの「4レディーズ」からスタート。3年目になるというこの企画は、女性ヴォーカルを4人集めて競演させるというもの。今年はTATSUMI、ギラ・ジルカ、大野えり、マリア・エヴァの4人が出演した。最初にバックを務める田村博トリオが横浜市歌を演奏。昨日の中村祐介ROXBOXとも違ったジャズ風アレンジ。横浜市歌ってこんなにすごい曲なんだっけ?作詞は森鴎外だけれど曲は大したことないと思っていた。ジャズプロのパンフレットによると、今の横浜市立の小学校では横浜市歌を教えていないんだって。ちょっと問題あるんじゃないの?それはさておき、4人の異なるキャリア、異なる個性の発現たる歌を次々に聴けるという贅沢なコンサートだった。
そのままみなとみらいホールに残って次のイベント「SUNDAY JATP」を聴く。秋吉敏子と中村誠一を始めとした匆々たるメンバーの競演が行われるのだ。前半は中村誠一以下6人の管楽器奏者が中心。全員でビッグバンド風に演奏するも良し、順番にソロを演奏するも良し。若手に並んで75歳を超える西條孝之介も元気な演奏を見せる。後半は秋吉敏子が中心。数曲ソロ演奏を行った後、先ほどの管と協演。さらに驚きだったのは、9歳の天才ドラマー鬼塚大我君の登場。秋吉との”夢の競演”が実現した。大我君のソロの順番になったとき、一体どんな演奏をするのかと観客は皆かたずを飲んで見守ったのだが、大我君が恐らくどの観客の期待よりも勝るものすごい演奏をしたので、皆唖然としていた。中村誠一の質問に対して「ジャズの楽しいところは、音楽を通じて他の演奏家と会話できること」と答えた大我君の将来がとても楽しみだ。
大がかりなイベント2つの後はちょっと口直し。情文ホールで高嶋博vs豊田隆博のデュオを聴く。高嶋のギターと豊田のピアノの技に聴きほれた。
最後は野毛のジャズクラブDOLPHYで酒井俊を聴いた。50人も入らない小さなクラブが満員になる。前提知識なしに行ったのだが、酒井のやった曲は他の誰もやらないユニークなもの。ジャズとか島唄とか、そういった既成のジャンルに捉われない、自由な選曲。酒井に言わせれば、ジャズとは常に規制概念を打破するところにこそ真価があるという。ピアノ・SAXにチェロというジャズとしては少し変わった編成をバックに酒井の歌声が流れるのが、不思議にDOLPHYのちょっとうらぶれた雰囲気に合っていた。

という具合で、今年のジャズプロも終わった。自分が聴けたのはほんの一部だけれど、初めて聴くミュージシャンにたくさん出会えたし、ブルース系のミュージシャンの演奏が聴けたこと、DOLPHYで初めて音楽を聴けたことなど、いろいろ思い出に残った。何より、やっぱり横浜の街にはジャズがよく似合うと思った。

あぁ、また来年が待ち遠しい。
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by ika-no-shiokara | 2007-10-08 22:15 | ジャズ
今年も横浜JAZZ PROMENADEに行ってきた。

2年前にこのブログを始めた頃、初めてこの横浜JAZZ PROMENADE(ジャズプロ)を知って聴きにいったので、私が聴きに行くのは今年で3回目になる。(ジャズプロとしては今年で15回目だそうだ。)何しろ町中がジャズに占領されているという感じで、たくさんのホールやジャズクラブのみならず街角にもバンドの演奏が溢れている、すごいイベントだ。ポスターに「横浜が贈る世界最大級のジャズの祭典」と歌っているのもうなずける。

盛りだくさんのライブ・スケジュールから何を選んでよいのか悩ましいところ。こんな贅沢な悩みができるのもジャズプロだからだろう。なるべく過去2年間で聴いていない人を中心に聴きに行ったが、個人的な趣向もありだいぶ偏ったところもある選択になった。
10/6(土)の最初は赤レンガ倉庫でドイツから来たExtrime Trioを聴いた。今年は外国から招待したバンドは赤レンガ倉庫に集めたようだ。赤レンガ倉庫の雰囲気・規模感がジャズを聴くのにぴったりの気がして、ここは私のお気に入りのホール。このバンドはロシア人のピアニストとドイツ人のドラマー・ベーシストからなるトリオだが、あとで考えると今回聴いた中で正統的なピアノトリオを聴いたのはこのバンドだけだった。最初からよい演奏を聴けてよかった。
次はヨコハマNEWSハーバーで五十嵐はるみブルーエンジェルスを聴いた。この会場は普段はカフェになっているようで、周囲がガラス張りのため外の街並みを眺めながらジャズを聴くことができる。赤レンガ倉庫とは対照的だが、これはこれでリラックスできる。どの会場にもロコ聡のデザインが飾ってあるのだが、ここの絵は会場に合わせたのか他よりも明るい色調で新鮮な感じがする。一昨年はここで越智順子のヴォーカルを聴いたが、今年も女性ヴォーカルを楽しめた。小松原貴士とチャーリー西村の2台のギターもよかった。
3つ目は情文ホールで敦賀明子トリオ。このホールはビルの7階にあってロビーの窓から日本大通り越しに県庁やその向こうの町並みが見下ろせるのが嬉しい。敦賀明子はハモンドオルガンで売り出し中の若手。笑顔を絶やさず演奏するところは上原ひろみを彷彿とさせる。敦賀のグルービーでファンキーな演奏にはびっくりした。ギターのエリック・ジョンソンもすばらしい。彼女の関西人らしいセールストークにつられたわけではないが、全米ジャズチャートで13位になったという彼女のセカンドアルバムを購入してサインまでもらってしまった。
その後当初の予定を変更し、大さん橋ホールで「BLUES NIGHT SPECIAL」と題した企画を聴きに行った。横浜を中心に活躍しているブルースのミュージシャンを集めた趣向。直前に敦賀明子を聴いていなかったらジャズとのギャップが埋まらなかったかもしれない。鬼ころしブルースバンドは鈴木司のハーモニカがいかにもブルースらしい。中村祐介ROXBOXは「ダイナミック・ダイクマ」のコマーシャルソングや横浜市歌のブルースバージョンまでやるサービスぶり。KANKAWAブルースバスターズは、どう見ても日本人には見えないへんなおじさん(KANKAWA)が「酒持ってこい」と言いながら配下のバンドをリードする変わったバンド。とりを務めたエディ藩はザ・ゴールデンカップスのリードギター。ブルースと横浜への愛が感じられる歌であり、演奏だった。
ライブが終わり、大桟橋ホールを出ると、右手にみなとみらい地区の素晴らしい夜景が広がっていた。左手にはマリンタワーやホテル・ニューグランドの眺め。横浜でもぴか一の景観を眺めながら家路についた。(日曜日分は別途)
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by ika-no-shiokara | 2007-10-08 09:31 | ジャズ